中古物件の買い時
お金・税金

中古の家に“買い時”ってある?タイミングを見極める3つのポイント

マイホームが欲しいと考えている人の中には、新築を建てるのではなく中古の家を選ぶという人も年々増えています。いずれにせよ家を買うのであれば、後悔しないベストなタイミングで物件を決めたいですよね。

では、中古物件を探している人にとって“買い時”ってあるのでしょうか?例えば、アパートなどの賃貸物件の場合、異動や進学、就職の影響で物件の種類が豊富になる1~3月が物件探しにも契約するのにもぴったりな時期と言えます。物件数が多い時期ほど「良い物件に出会えそう!」なんて気がしますし。

ところが、中古物件については一般的に「この時期に数が増えたり、安く買えたりする」というものはなくその人その人の将来思い描くプランによって、物件選びに最適な時期も変わってくるのです。今回は、あなたがマイホームとして中古の家を選ぶとき、その買い時を見極める3つのポイントをお伝えしていきます!

良い物件に出会いたい!物件数が増える時期はいつ?

中古物件の買い時

家探しをする時、賃貸の物件であれば春先(1~3月頃)に取り扱い物件数が増えます。では、中古物件だとどうでしょう?

国土交通省の土地総合情報システムによると、家の売却数の割合を季節ごとに調べた結果以下のような数値になっているようです。

(参照サイト「イエキット」 http://iekit.com/706.html)

1~3月   23.5%

4~6月   24.9%

7~9月   25.5%

10~12月 26.1%

1年間で家が売られた割合を比べてみると、実はほとんど差はみられません。賃貸の物件とは違って、中古の家を購入する場合は‟物件数が増える時期を狙う”というのはなかなか難しそうです。つまり、言い換えるとどの時期でも良い物件に出会えるチャンスがあると言えるのです!

家を買うときに資金援助を受けるなら、平成31年までが得?!

中古物件の買い時

家を買うにあたって、ご家族からの資金援助を考えている方!実はその援助を受ける資金にも税金(贈与税)が掛かってしまうというのを知っていましたか?「そんなところにも税金ってかかるの?!」とがっくりしてしまうかもしれませんが、税金には控除が付きもの。住宅購入に充てるための資金援助であれば、「税金の控除」が適用になるんです!これはぜひ知っておきたいところですよね。

ただし、控除を受けるためにはいくつかの条件があり、それを満たしていることが重要です。

【贈与税の控除を受けるための条件】

  • 贈与を受ける方の年齢が20歳以上であること(贈与を受けた年の1月1日現在)
  • 金銭を贈与する方が、贈与を受ける方の直系尊属(父母や祖父母)であること
  • 贈与を受ける方の合計所得金額が2,000万円以下であること
  • 平成31年6月30日までに贈与を受けること

そんなに難しい条件ではありませんが、平成31年6月30日までと期限が定まっています。さらには、この期間のうち贈与を受ける時期によって控除額が変わってくるんです!例えば…

平成29年6月に贈与を受け、同月に物件の売買契約を締結した場合→700万円まで控除が受けられる

平成31年6月に贈与を受け、同月に物件の売買契約を締結した場合→控除額は300万円にまで減ってしまいます。(消費税8%、一般住宅購入の場合)

家を買うにあたって資金の援助を受ける時にはこのような税金も絡んでくるので控除枠が大きいうちに検討するほうが良いかもしれませんね!

家が自分のものになるまで最低1ヶ月半かかる?

中古物件の買い時

「この時までには新しい住まいでの生活を始めたい!」子どもの学校への入学、家族の転勤の兼ね合い等で、明確な時期までに家を買いたいと考えている人は多いと思います。この場合、一般的に家を買うまでどのくらいの期間が必要か知っていますか?

物件探しを進めていく上で大切なのは“スケジュールの組み立て方”です。中には「気に入った物件が見つかったけど、引渡しまでの時間が意外とかかってしまい目標としていた時期から新生活をスタートできなかった」という話もちらほら…。ここで、物件の申し込みを行ってから、新生活を始めるまでどのくらい時間がかかるのか、確認してみましょう。

■物件申し込み~物件契約まで……約1週間

一般的に「この家が欲しい」と申し込みをしてから1週間後には契約になります。今の時代、売り出し中の物件はいろんな方の目に触れています。申し込みから契約までの期間があまりに空いてしまうと「この物件が気に入った!もっと高値で買いたい!」と申し出る方が出てきてもおかしくありません。

また、中古の家を売りに出している人も契約になるまでは「本当に売れるかな?」と心配な気持ちがあるので、早く契約してくれる人を優先するケースが多いです。不動産会社が早めの契約を進めるのは、こんな理由があったんですね。

■物件契約~住宅ローンの本申込みまで……約1週間

住宅ローンの本申込みとは、正式に住宅ローンの審査をお願いするということです。契約後であればいつでも申し込みができるのですが、住民票や印鑑証明書等揃えなくてはならない書類がいくつかあるため契約から1週間程は期間が空くことが多いです。

■住宅ローンの本申込み~金銭消費貸借契約まで……約3週間

「金銭消費貸借契約」とは、金融機関と住宅ローンの契約を結ぶことを指します。住宅ローンを申し込んでから本審査の結果が出るまでは2週間程かかります。無事承認が降りた場合、再度揃えて頂く書類や必要な手続きがありますので、それを踏まえると約3週間の期間を要します。

■金銭消費貸借契約~物件の引渡しまで……約1週間

約1週間とありますが、金融機関によっては金銭消費貸借契約と物件の引渡しを同日に行えるところもあります。物件の引渡しをもって、ようやく家が自分のものになります。上記が一般的なスケジュールになりますが、申し込みをしてから物件のお引渡しまで約1ヶ月半かかってきます。

さらに、中古の家を購入する場合には古い部分や気に入らない部分のリフォームを行う場合があります。この場合、基本的には引渡し後から工事が始まるため、家に住み始めるまでにはさらに時間がかかります。また、売主によって引渡しは契約してから3か月後だったり、指定の月以降の引渡しだったりと様々な場合があります。そして、あくまでこのスケジュールは「物件を申し込んだ日」からのものなので物件探しから考えると、もう少し時間に余裕を見なければなりませんね。新生活を始めたい時期からしっかり考えて、買い時を見極めましょう!

つまりマイホームの買い時って…

物件探しに季節は関係ない、税金の控除は早いほうがお得、スケジュールも把握できた…となると、家の買い時というのはあなたが新生活を始めたい時期が決まればおのずとはっきりしてきます。物件価格の相場や金利はどうしても移り変わりのあるものなので仮に「5年後のために」と今物件を探しても、いざ購入する時期になってみると参考にならないこともあります。

反対に、あまりに時間に余裕のないスケジュールを立ててしまうと、なかなか物件が見つからなく見つかってもすぐに引き渡しはできないので、新生活を始める時期がずれてしまうこともあります。自分自身のライフスタイルと照らし合わせて無理のないスケジュールを立て、素敵な新生活を手に入れましょう!

 

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