
家を売るなら知っておきたい!「仲介」「買取」の違いと業者の選び方
普段生活をしていて“家を売る”という経験はそう何度もするものではありませんが歳を重ねていくと、相続や住替えといった理由から家を売るタイミングに出くわす方は割と多いのではないでしょうか?
今回は、事前に知っておくと必ず役に立つ、家の売り方と業者の選び方を中心にご紹介していきます。これを読んで、ぜひあなたの家にぴったりな売り方を見つけてくださいね。
家を売るときには「仲介」と「買取」という2つの方法がある
まず、家を売る時には一般的に
「仲介」
「買取」
この2つの方法が考えられます。知っている方も多いと思いますが、
- 仲介・・・売主が不動産屋さんに依頼をし、購入者を探してもらうもの
- 買取・・・売りたい物件を不動産屋さんに直接買い取ってもらうもの
そのほかの方法として、売主さん自身で購入者を探し家を売るという方法も考えられますが、これはあまりおすすめできません。その理由としては、家を売る時には専門的な知識が必要になることが多く、万が一トラブルに発展してまった場合に裁判や訴訟に巻き込まれてしまうケースがあるからです。
先にご紹介した、不動産屋さんに購入者を探してもらう「仲介」に関しては、あらかじめ取引に関する適正なルールが定められていて購入者に対して重要事項説明(35条書面)、売買契約書(37条書面)を交付することで、売主と購入者双方のトラブルが発生するリスクを最小限にすることが可能なのです。
「仲介」と「買取」それぞれのメリット・デメリットを知ろう
家を売る方法として「仲介」と「買取」があるとお伝えしましたが、いったいどちらの方がいいのでしょうか?ここでは、それぞれの方法を選んだ場合に出てくる、メリットとデメリットを見ていきたいと思います。
□仲介
<メリット>・・・買取と比較して金額が高く売れるケースが多いです。
<デメリット>・・・すぐに購入希望者が見つかるとは限らないので、場合によっては売れるまでの期間が長期化してしまうおそれがあります。また、仲介の場合※“仲介手数料”がかかります。(※家が売れた時にその報酬として不動産屋さんに支払うもの)
□買取
<メリット>・・・不動産屋さんに直接売るためすぐに現金化することが可能で、仲介のように売れるまでの期間が長期に及ぶことはありません。すなわち、なかなか購入者が見つからない場合のストレスや、その間の物件管理も必要ないということなのです。(仲介手数料も必要ありません)
<デメリット>・・・仲介に比べて金額が安くなってしまいます。大きな理由としては、不動産会社が直接買取る場合、買取った後に古くなった部分などをリフォームして販売することが多く、売れない場合に大きなリスクを負うことになるためです。
このことから、
- ある程度時間がかかってしまったとしても高く売りたいなら→「仲介」
- 多少金額が安くなったとしてもすぐに売りたいなら→「買取」
をおすすめします。なお、その時々の状況に応じて最適な売り方は変わるので、納得した上で話を進めることが大切です。
どんな不動産会社を選べば良いの?
家の売り方を考えるのももちろん大事ですが、いざ「仲介」や「買取」をお願いする時に数ある不動産屋さんの中からどの会社にお願いすれば良いか迷いますよね。ここでは、「仲介」「買取」それぞれの売り方に適した不動産屋さんの特徴を見ていきましょう。
□仲介
不動産屋さんの中には、戸建ての取り扱いが得意な不動産屋さんもいればマンションの取り扱いが得意な不動産屋さんもいますし、さらには土地の取り扱いが得意な不動産屋さんもあります。仲介をお願いする不動産屋さんを選ぶ場合、売りたい家に対してどのような提案ができる会社なのかを見極めることが大切です。
主な提案内容としては、リフォームの同時提案やホームインスペクション(専門家による住宅診断)の実施などが上げられます。売りたいと思っている家の長所・短所を十分に理解した上で、購入者が見つかりやすい提案を行ってくれる会社を選ぶことが重要になります。
□買取
不動産屋さんを選ぶときには、複数の会社へ相談していちばん高い金額、または条件のいい会社を選ぶのが一般的です。
ただし気を付けなければいけないのが、高い買取金額だったとしても条件面で実は費用負担(確定測量費用・解体費用等)があり蓋を開けてみれば他の会社の方が条件が良かった等という場合もあるので焦らず慎重に進めましょう。
また、もうひとつ別の方法として仲介会社へ依頼して複数の買い取り業者を紹介してもらうという方法もあります。この場合は、先に書いたとおり仲介手数料が発生しますが、場合によっては仲介手数料を差し引いたとしても良い条件で買い取ってくれる業者に出会える可能性がありますし、なにより自分自身で動かなくて良いというメリットもあるのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
最後になりますが、いずれにしても最適な方法で家を売るためには、“信頼できる担当者と巡り合う”ということが最大のポイントかもしれません。あなたの立場になって考えてくれる担当者を探すことが、家を売る上で何よりも大切なことかもしれません。
家を売るときにはまず相談を
家を売ると決まれば、その家を売る方法や会社選びなど検討することが多々出てきますが、まずは悩まずに不動産屋さんへ相談に行くことをおすすめします。不動産屋さんを回って相談をすることで、金額の相場を知ることができたり、売ってしまう前に思わぬ課題を見つけることができたりします。次のステップへスムーズに進むためにも、ぜひ100%納得のいく形で取引を進めてくださいね!
合わせて読みたい

