
ローンの進め方、新築も中古物件購入も同じと思っていませんか?
新築物件であろうと中古物件であろうと、利用する住宅ローンは同じです。でもいくつかの注意点を知っておかないと大きな損や後悔をしてしまうことがあります。
ここ数年、中古物件を購入して、自分の思い通りにリノベーションするという人が増えてきています。中古物件を購入する際には、新築と同様多くの人が住宅ローンを利用しています。マイホーム購入は、人生で一番と言ってもいい大きな買い物ですから、資金計画をしっかりと立てることが大切であり、注意点を抑え、賢く住宅ローンを利用しましょう。
住宅ローンの基礎知識はこちらで詳しく解説しています。
住宅ローンの検討期間はたっぷりと余裕を持って
新築と中古物件の購入では、利用する住宅ローンは同じでも、検討期間に差があることがあります。
新築物件であれば、申込み・契約~引き渡しまでの間が、数カ月、長い時は1年以上という場合もあり、じっくりと住宅ローンの申し込み先やプランについて検討することが出来ます。
しかし、中古物件を購入する場合には、どこの金融機関で住宅ローンを申し込むか、どの金利プランで申し込むのか検討する期間が短い場合が多く、注意が必要です。中古物件購入の場合、売主様の希望にもよりますが、1カ月後には物件の引き渡しが行われることも多く、その短い期間の中で、どこの銀行からお金を借りるのか、どういったプランで申し込むのか決めなければいけません。
人生で一番大きな物を買うための方法を間違わない為、たっぷりと余裕をもって検討できるよう事前に情報収集をして、銀行や不動産屋さんに相談するのがよいでしょう。もし、住宅ローンの手続きに、少し時間を掛けたいと思った場合には、引渡し日までの期間に余裕が持てるよう交渉してみるのも必要かもしれません。
中古物件購入には諸費用がかかるって本当??
ずばり本当です。
中古物件を購入する際、物件価格以外にも多くの諸経費がかかってきます。
主な費用として、不動産など間に入る仲介業者に支払う手数料、不動産の登記費用、固定資産税の清算金などがあり、一般的に物件価格の10%近くかかるとされています。その為、資金計画では物件価格だけでなく諸費用も考慮して予算を立て、物件を探していかなければなりません。
諸費用を頭に入れておらず、一度、住宅ローンを申し込んだ後に借入額を増やすとなると、再審査などに手間と時間がかかってきてしまいます。諸費用には、借入に含められるものと含められないものもありますので、中古物件にかかってくる諸経費を踏まえ、住宅ローンの検討をしていきましょう。
新築ではなく、中古物件をリフォームする人が増えている理由はこちらをチェック!
中古物件のリフォームのタイミングは?
中古物件を購入した方の80%が何かしらのリフォームをしていると言われています。中古物件が新築物件と大きく違うのは、リフォームのことまで考えなければならないことです。そのリフォームにかかる金額、どう支払おうと思っていますか?いくらかかるか把握してますか?
中古物件購入後に改めてリフォームを検討し、リフォームローンを組もうとすると、金利が高く、返済年数が短いため、月々の支払いが高くなります。
そうならないためには、「物件購入」と「リフォーム」を同時に行い、両方まとめて住宅ローンを組んだ方が金利が安く、借入期間も長いため、月々の負担が軽くなります。
どうせ後からやるつもりなのであれば、後回しにせず購入時にリフォームをすることで、同じ住宅ローンでリフォーム費用を借入することができ、無理のない返済で、希望通りの住まいを手に入れることができるのです!
よく耳にする「住宅ローン減税」どんな住宅にも使えるの?
住宅購入の促進は、経済効果が大きいために、国も積極的に推進しようと様々な政策を行っています。その中の代表的なものとして、住宅ローン減税があります。皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思います。住宅ローンを利用して住宅を購入すれば、所得税が減税されるというものです。
しかし、どんな住宅でも対象となるわけではないのです。減税を受けるには次のような条件があります。
- 新築住宅もしくは築20年以内(耐火建築物は25年以内)の住宅
- 床面積50㎡以上
つまり、築20年を超えている住宅は、住宅ローン減税の対象外となってしまうわけです。ただし、ある条件を満たせば、築20年を超えている住宅であっても住宅ローン減税を利用することができるのです。
それは「地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準に適合すること」が証明できるかどうかです。つまり、耐震診断をしてこの証明をすることによって、築20年以上経過している住宅でもこの制度を利用することができるようになるわけです。しかし、この証明をするのが容易ではありません。
ですから、購入を検討している物件が築何年かを確認し、減税を受けられるかを事前に確認しておきましょう。中古住宅の耐震が気になる方はこちらも併せて読んでみてください。
まずはしっかりとした資金計画が大事!
何度も経験するものではないマイホーム購入。住宅ローン一つでもいろいろな金融機関、金利プランがあり、受けられる制度も様々です。購入にかかってくる経費までしっかりと予算に入れ、少しでも負担を少なく住まいを手に入れることが理想的です。
それには、余裕をもって行動に移すことと情報収集が大事になってきます。まずは、銀行や不動産会社へ足を運び、自分にプラスになる情報を手に入れましょう!その道のプロに話を聞くことがもっとも近道です。
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