
賢く使おう『失敗しないリフォームローンの選び方』を徹底解説!!
新築で購入した住宅も10年、20年と住む間に、老朽化や故障によって定期的なメンテナンスが必要になります。そのままの状態で生活していても支障はありませんが、大切な住宅をより良い状態で維持するためにもリフォームは必要不可欠です。外壁、屋根塗装、家族構成の変化による間取り変更など、大掛かりなリフォームが必要な場合もあります。
そこで、まとまった資金が必要なリフォーム工事にオススメなのが「リフォームローン」です。しかし、リフォームローンにも様々な種類があり、選び方を間違えると損をしてしまうこともあるので注意が必要です。今回は、失敗しないためのリフォームローンの選び方や、賢く使うポイントについて徹底解説します。リフォームローンをお考えの方は、是非ご参考にして下さい。
そもそも「リフォームローン」と「住宅ローン」の違いって何?
リフォーム工事で使用できるローンは大きく分けて「住宅ローン」と「リフォームローン」の2種類があります。それぞれ特徴が異なり、どちらを利用するか選ぶ必要があります。
マイホームをお持ちの方でしたら、ほとんどの方が住宅ローンを利用していると思います。しかし、リフォームローンは初めてという方に、まずは「住宅ローン」と「リフォームローン」の違いと、それぞれのメリット、デメリットを比較してみましょう。
【住宅ローン】
メリット
- 金利が安い(0.6%~1.5%)
- 多く借りられる(1,000万~5,000万)
- 返済期間が最長35年と長い
デメリット
- 審査が厳しく、結果が出るまで平均2週間程度かかる
- 担保が必要
- 抵当権設定など手続きが複雑
※抵当権とは…住宅ローンの支払いができなくなったときは、その家と土地を銀行が取り上げますよ!と契約できる権利のことです。
【リフォームローン】
メリット
- 審査が早く、急を要するリフォーム工事に対応できる
- 担保が不要
- 手続きが簡単
デメリット
- 金利が高い(3%~5%)
- 返済期間が短い
- 借入金額が少ない最高で500万程度
このように、住宅ローンは金利が安く返済期間も長いが手続きが面倒なのに対して、リフォームローンは手続きは簡単だが金利が高く返済期間も短いという特徴があります。状況に合わせてどちらを利用したらお得なのかが変わってきますので、詳しくはこの後説明します。
リフォームローンは「金額」や「ケース」によって賢く使い分ける
前述で説明した通りだと、住宅ローンの方が金利も安く返済期間も長いので、住宅ローンの方がお得でしょ?と思われた方も多いと思います。ですが…実はそうでもないのです。
住宅ローンの場合には金利の他に保証料、登記費用、事務手数料、団体信用生命保険料、収入印紙代などの諸費用が発生します。これらの費用は借入額や銀行によって違いがありますが、おおよそ15万~25万程度かかります。ですから借入金額によっては金利が高いリフォームローンの方が最終的に支払う金額が少なくなるケースがあります。
上記をまとめますと…
【住宅ローンが向いているケース】
- 「金額が1,000万以上」の場合は金利以外の諸費用を支払っても金利が安い住宅ローンがお得になります。
【リフォームローンが向いているケース】
- 「金額が500万以下」の場合は金利が高くても金利以外の費用が発生しないリフォームローンがお得です。
- 修理など急を要するリフォーム工事は手続きが早いリフォームローンがお勧めです。
これはあくまでも一般的な例なので、どちらを利用すればお得なのかは銀行やリフォーム会社などに相談してみてください。
とりまとめて「借り換え」という裏技
当時、高い金利で住宅ローンを組み、現在も住宅ローンの残債が残っている場合は、新たなリフォーム費用と住宅ローンの残債をとりまとめて「借り換え」をすると、かなりお得になる場合もあります。これは金利が安い今だからこそできる“裏技”です。
しかし、借り換えを行う場合、抵当権設定費用やローン取扱手数料なども再度必要になるため、金利も含め最終的に支払う総額を考えて慎重に見極める必要があります。
該当すれば金利が安い住宅ローンを利用でき、既存の住宅ローンの金利も安くなるので一石二鳥ですね。
まずは信頼できるリフォーム会社に相談する
いかがでしたか?
これまでリフォームローンについて説明してきましたが、リフォームローンも銀行系のものからクレジット系のものがあり多種多様です。借りられる金額を借りるのではなく、将来設計をしっかり行い、返済できる金額を借りる事が重要です。また、金利以外にもお得にリフォームをするために様々な補助金制度もありますが、これらを全て自分で調べるのは大変です。まずはできるだけ早い段階で、信頼できるリフォーム会社に相談しましょう!
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