リフォーム前
リノベーション

【実録連載①】築43年の家を解体したらシロアリでボロボロだった!

今回は、築43年の木造住宅を実際に購入して、新築以上によみがえらせる!というオノヤリフォーム倶楽部のリノベーション現場を取材できることになったので早速行ってきました!

私は、毎週「ビフォーアフター」のテレビ番組を見るのが大好きで日曜の夜はいつも楽しみにしています。テレビの中のリフォーム前の住宅は解体してみるとどん底までボロボロで、柱が途中で切れている建物なんて言うのもけっこう多いですよね。あれは、特にひどい物件なのか?それとも平均的なのか・・・?築年数の古い家って実際のところはどうなんだろう?と少し怖いもの見たさも交じりつつ、今からワクワクドキドキです。

今回私が気になっているのはこんなところ

  • 古い木造住宅って実際どれくらいボロボロなの?住めるの?
  • リフォームやリノベーションをしたところで、どこまで快適な家が作れるの?
  • 直して住むより、新築に立て直した方が結局長く住めるんじゃない?
  • とにかく寒がりな私。古い家はやっぱり寒いよね?
  • もうすぐ、3月11日。古い家で心配なのはやっぱり耐震のこと。

では、そんな思いを胸に、行ってきます!

思ったよりキレイだけど、サーモカメラを通してみると・・・?

場所は、新幹線の止まる福島駅から車で15分くらいの利便性のよい場所。てくてく歩いていくとそのお宅が見えてきました。ーこれが築43年の建物なんですね。思ってたよりキレイかも!

リフォーム前

リフォーム前

リフォーム前

ー見晴らしもいいし、庭も広いし、良い環境!この辺りでこれだけの広さの土地を更地で探すとけっこう高そうですよねー。わぁ、窓も大きくて日当たりもよくて、なんだかあったかそうですね。これ、もしかしてリフォームしなくても十分なんじゃ・・・・・・・ゴニョゴニョゴニョ。そんな本末転倒なことを思っていると、担当の佐藤さんが

「そうなんです、窓の前だけはあったかいんですけど、家の奥の方は寒くていられませんよ。

このサーモカメラの画面を見てください。

サーモカメラ

サーモカメラ

窓の近くだけは赤いのに、部屋の中は真っ青ですよね。やっぱり断熱材が入っていない昔の住宅は冬寒く夏暑いんですよ!」

ーほんとだ!サーモカメラの画面では室内が真っ青!見るからに寒そうです。実際室内の奥の方に入ってみると、直射日光が当たらない部分は室内なのに外よりも寒いくらい。家の中でも吐く息が白くなります。ガクガクブルブル。一見キレイそうに見えるお宅も、「断熱性能を上げる」ことができないと冬はさむーく、夏は暑ーい住みづらいお家のままってことなんですね。

「次回の解体見学会では、普段見れない築43年の家を丸裸にした姿が見れますよ!」

と佐藤さんが言っていたので、若干の怖いもの見たさもありながら、一週間後の解体見学会にもお邪魔してきました。

解体して現れたのは、43年分の傷みやシロアリ被害

saitiku6

おぉービフォーアフター感満載ですねー。

丸っとはがされて骨組みだけになったそのお姿はには43年分の重みと哀愁と、そして東日本大震災でも耐え抜いた勲章ともいえる傷みがあちこちに見られました。

解体作業

こちらは基礎のひび割れが何か所にも。また、床板のすぐ下はこのように土になっているので、北側のジメジメしたところでは基礎や土が湿って濡れています。

「ジメジメしたあったかいところが好きなのがこいつです」

そういって佐藤さんが見せてくれたのはスカスカになった木片。

シロアリ

「気を付けてくださいね。この床に乗ると、ズボッと落ちてしまいますよ。表面はきれいでも、中身はシロアリに食べられてこんなにスカスカなんです。

シロアリに食べられているのは床下地だけじゃありません。家を支える柱や梁にもシロアリさんたちの食い散らかした跡が。」

シロアリ

シロアリ

ーうー、ちょっと気持ち悪いですねー。お食事中の読者の皆さますみません。現在はもうシロアリさんは住んでいないそう。食べるだけ食べて、ほかのお家へいってしまったんでしょうか。

あ、こちらは柱が浮いていますよ!こんなんで倒れないんですか!?

解体作業

「今は倒れていないですが、今度大きな地震が来たら危ないですよね」

-ほんとですね。私が帰るまでに地震が起こらないことを祈るばかりですが・・・

築43年の傷みを直すだけでなく、さらに現代のレベルでどう住みやすく変えていけるか。

ーこの後はどのような順番で工事が進んでいくのですか?

「まずは基礎を補修し、柱や梁の傷んでいる木部を交換したり補強したりしながら、さらに強固な金物でがっちりと固めていきます!そのあと断熱性能を上げていくための断熱工事を行っていきますよ!傷んでいる個所をもとに戻すだけでは意味がありません。建てられた当時のレベルではなく、現代のレベルで住みやすく快適な住居になるよう性能を上げていきます!」

なるほど。頼もしい!これらボロボロに傷んだ築43年の家をもとに戻すのではなく、今の技術やレベルでどう住みやすく、安心できる快適な家に変えていけるのか。これこそがリノベーションなんですね!

次回は、「耐震」「断熱」をどのように行っていくのか、しっかりレポートしていきたいと思います!

→つづき 【実録連載②】築43年の家を新築並みに耐震補強する方法と基準!

 

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