
間取りで失敗しないためのキーポイント!「生活動線」って一体なに?
今回のテーマは「生活動線」です!
一体なんのことだろう?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、「そろそろマイホームを…」「家族構成も変わったし家をリフォームしたいな」なんてお考えの方必見の内容です!
家を購入するとなるとたくさんの選択肢があります。注文住宅・新築建売・中古住宅・中古+リフォームなどが例として挙げられます。予算や希望地域など皆さん条件は様々あるかと思います。しかし、ここだけは必ずじっくり考えていただきたいという部分があります。それが「生活動線」です。家の中で生活する人の動きのことを生活動線と言います。この生活動線にストレスを感じるようだと使いにくい・生活しにくい家ということになります。生活動線は家の過ごしやすさに直結するといっても過言ではありません。
今回は例を挙げながら生活しやすい動線についてご説明いたします。
例でみる負担がかかる生活動線
住宅の各部屋、設備の配置によって人の動きは制限されます。この制限によって生まれるのが動線です。動線は一般的に短いほうが良いとされています。この動線の中でも、一番負担がかかると言われる「家事動線」を例にご紹介します。「家事動線」とは読んで字のごとく、家事をする際に通る動線のことをさします。
こちらの間取りを例に見ていきます。
築35~40年以上経ったお宅などではよくある間取りですね。各家事スペースの配置を見てみましょう。キッチンと浴室洗面室の距離がかなり遠くなっています。このお家で洗濯機を回し、その間、キッチンで食器を洗っているとします。洗濯機が止まるとキッチンから洗面室へ移動して洗濯物を取りに行きます。なかなかの移動距離になります。条件によっては洗濯機が止まったことを知らせる通知音も聞こえにくいと思います。
ほんの少しの差と思われる方もいらっしゃると思いますが、毎日この移動を積み重ねるとかなりのタイムロスにつながりますし、小さなイライラが溜まっていってしまいます。
これで快適、生活動線は短く!
では、どう改善すればよいのでしょうか。先ほどのお家を改修したと想定してこちらの間取りを見てみましょう。
いま主流になっているLDKスタイルです。さらにキッチンスペースのすぐ後ろに洗面室・浴室があります。先ほどと同じ想定であれば、キッチンから数歩先の扉を開けるともう洗面室があり、そこから洗濯物を取り出すことが出来ます。リビングからの家事スペースへの動線も短いので先ほどよりもずっと良い動線と言えます。移動距離で単純比較できない部分はありますが、かなりの時短につながります。歳をとってからも負担なく生活を送ることが出来るのもメリットです。
この「生活動線」も気にしたい
これまで家事動線を例に話しましたが、他にも重視すべき生活動線はたくさんあります。例えば高齢の方が住まわれるお家であれば、夜中のトイレの事を考えて「寝室とトイレ」の動線を考える必要があります。
また、家事動線にプラスして「買い物から帰ってきてから冷蔵庫まで」の動線や、「洗濯機から物干しスペース」の動線、「キッチンから食卓」の動線などもあります。
このように、数名の人間が共に生活するお家では考えるべき「生活動線」がたくさんあります。
そのため、片方の動線を意識した結果、もう片方の動線が悪くなるという事も起こり得ます。そのような状況になった場合「生活動線」の取捨選択が必要になります。
そういった時はぜひ自分たちの生活スタイルを見つめ直してください。そうすることでどういった「生活動線」を優先するべきか答えがみえてくるはずです。
住みやすい住まいのために…
「生活動線」のお話いかがでしたか?漠然としていた「間取りの悩み」が少し具体的に考えられるようになったかと思います。住みやすい家は動線からということを頭の片隅に入れつつ、理想の住まいを手に入れてくださいね!
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