
中古住宅を購入する前に知っておきたい「優遇制度」
「中古住宅を購入したいけど何から始めればいいの?」「知らないまま進めてしまうと思わぬ落とし穴があるかも…」
家の購入には大きな予算がかかるので、何かと不安に思う方も多いと思います。出来るならなるべくお得に家を購入したいですよね。実は、中古住宅の購入においても様々な優遇制度があります。今回は、実際にどのような優遇制度があるのかを知ってお得に中古住宅を購入する知識をつけましょう。
中古住宅購入の税金に関する優遇制度について
中古住宅を購入する時にかかる税金とその優遇制度について、簡単にまとめてみます。実際どんなものがあるのか全体像を確認してみましょう。
印紙税:契約書に貼付する印紙にかかる税金
得POINT:H32年3月31日までは、2万円が1万円になります。(契約金額1000万円超5000万円以下)
登録免許税:不動産(土地・建物)の所有権の転記登記を行う際かかる税金
得POINT:通常は【固定資産税評価額】×2%のところが、×0.3%になります。
不動産取得税:不動産の購入時に1度だけかかる税金。
得POINT:通常4%が、3%に軽減されます。
所得税:個人の所得に対してかかる税金
得POINT:住宅購入時に返済期間10年以上の融資を受けた場合、年末の借入残高の1%を上限とした額分、所得税・住民税を控除することが出来ます。
中古住宅購入時に様々な税金がかかってくるのですが、上記のような優遇制度が設けられています。ここでのポイントは、それぞれ一定の要件を満たすことが重要になってきます。
お得に家を購入する条件とは・・・
さまざまな優遇制度がありますが、申請に必要な条件はそれぞれで違います。ですが、多くの優遇制度の要件に入っている条件が3つあるのでご紹介したいと思います。中古住宅を探す時には、この条件を盛り込んで探すのがポイントとなります。
- 建築後20年以内の建物(木造の場合に限る)
- 築年数に関わらず建物の「耐震基準適合証明書」の取得が出来ること
- 「既存住宅売買瑕疵保険」に加入していること
⇒瑕疵保険について詳しくはこちら「瑕疵保険」ってなに?中古住宅を安心してお得に購入できる方法とは
この条件を満たすことで、多くの減税のメリットを享受することが可能になります。ですが、1.築20年以内の建物(中古住宅)を探すというのは実際は厳しい条件でもあります。現実的には、2.の建物の「耐震基準適合証明書」の取得か3.「既存住宅売買瑕疵保険」の加入を目指した方が現実的な利用方法となりそうです。
安心して信頼できる不動産屋さんに出会おう
優遇制度を受けるには、不動産会社の協力も不可欠です。先ほど説明した「耐震基準適合証明書」「既存住宅売買瑕疵保険」の加入に関しては一定の審査基準があります。優遇制度やその審査基準についてのある程度の内容を把握している不動産会社へ依頼しないと、家探しの際に紹介してもらった家が対象となる物件なのかわからないですよね。実際に中古住宅の検査を行う建築士や検査員の有資格者が在籍している会社であれば、より安心して家探しができますね。
また、平成30年4月1日からは家の現況調査(インスペクション)が本格的に始まったので、家の状態を把握してから、その後の判断ができるようになりました。今回優遇制度について知ることができたので、この知識をもって家選びの段階から申請に向けて準備していきたいですね。
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プロフェッショナルに頼ろう!
さまざまな優遇制度があるのはお分かり頂けたと思いますが、申請などちょっと複雑そうですよね。優遇制度をうまく活用するには、頼れる不動産屋さんに出会うのが一番です。家族で要望をまとめて、不動産屋さんに相談しに行ってみてください。
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