
火災保険、ちゃんと選んでる?比較するときにみる3つのポイント
住宅ローンを借りてマイホームを購入したり、リフォームをするときには火災保険の加入が必須になることがほとんどです。現在、火災保険は最大10年の長期契約をすることが出来ます。しかしこの火災保険、決して安いものではなく、マイホーム購入やリフォームの諸費用の中でも比較的高額なものになります。
実際には建築会社や銀行にすすめられるがまま契約していることが多く、内容をしっかり理解していないことがほとんどです。そのため、必要な補償内容が入っていなかったりと結局損をしてしまうのです。
①火災保険って火災以外の補償もしてくれるって本当?
火災保険で備えられる災害には火災、落雷、破裂・爆発、風災・雹災・雪災、水災、盗難、破損・汚損などがあり、それらに対応する数多くの補償があります。プランによっては、どの災害に対して補償してくれるかが変わるので、それにより保険金額も連動してきます。もちろんすべての災害に対して補償してくれるプランにすれば安心ですが、それでは保険金額が高額になってしまいます。
大事なのはそれぞれどの災害に対して、どこまで補償してくれるのか内容をきちんと理解することなのです。補償される場合とされない場合の線引きはどこなのかを理解し、必要な補償を含んでいるプランを選ぶようにしましょう。もし、保険のパンフレットなどを見てもよく分からないときには、具体例を伝えて補償してくれるかを確認してみるのもいいかもしれません。
②必要な補償の見極め方は?
火災保険を選ぶ上で、まずは最初にやることは、必要な補償を見極めることです。そのためには自分が住む土地はどんな災害を心配すべきなのかを調べること必要があります。
水災の保障であれば、地域のハザードマップを確認してみるがいいでしょう。役所に行けばハザードマップが保管してあり、自分が住む土地が水災の危険性があるかを調べることが出来ます。また、近隣の方にこれまでの災害の有無などを聞いてみるのもいいでしょう。水災に危険性がないと分かれば、プランから水災の補償を外してもいいかもしれません。
また、盗難の補償であれば、警察のHPで犯罪発生件数などを確認してみて参考にするのもよいでしょう。このようにして、自分の住む土地にどんな災害の危険性があるのかを確認するのがまず最初なのです。
③おすすめの特約は?
基本の補償プランでは心配という人は特約(オプション)をつけた方がいいのかもしれません。
①類焼損害特約
例えば近隣の建物と自分の家の距離が近いという人には、類焼補償の特約を付けることがお勧めです。自分の家の火災にによって近隣の住宅建物または家財に損害が生じた場合、その所有者に保険金が支払われます。火元に重大な過失がなく法律上の損害賠償責任が発生しない場合、近隣に対して補償しなくてもよいのですが、それでは近隣との関係は悪くなってしまいます。
もし万が一、損害賠償責任が発生しなくてもこの特約をつけることで、近隣の財産に対して補償をしてくれるので、少しは安心できるかもしれません。
②地震保険特約
最近では地震保険を同時につける方が多くなってきています。最大でも火災保険で補償してくれる額の半額の補償ですが、これだけ震災の多い日本ではつけない方がリスクかもしれません。
③家財保険特約
忘れてはいけないのが家財の補償です。建物だけの補償では家財の損害は補償されません。建物を立て直す費用だけが保証されても、生活するには家財も必要になってきます。災害が発生した場合に十分な補償が受けられるよう家財に対しても補償をつけることをおすすめします。
大事なのは早めに相談すること
このように火災保険と言っても中身はいろいろあります。必要な補償を見極め、必要以上の補償をつけないことが無駄な保険金額を支払わないポイントです。そのためには、早めに保険会社へ相談することをお勧めします。火災保険は住宅ローンの実行時には加入してなければなりません。建築会社や銀行に任せっきりでは内容を検討する余裕もないかもしれません。ぜひ、早めに補償内容を吟味し、賢く保険に加入してください。
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