
どこまで変える?中古住宅+リノベーションの楽しみ方
憧れのマイホームが欲しい!でも予算が限られている…。そんな時考えたいのが、「中古住宅購入+リノベーション」という選択です。中古住宅って大丈夫なの?と心配される方もいると思いますが、そのメリットの一つに「必要な部分にだけお金をかければいいこと」が挙げられます。中古住宅をどう変えるかは自分次第です!
今回は実例をもとに、「中古住宅購入+リノベーション」について考えてみたいと思います。
耐久性が心配?
中古住宅と聞いて一番に思い浮かぶマイナスイメージが、耐久性についてではないでしょうか?確かに、しっかりと施工をした新築と比べてしまっては、中古物件が劣っているのは事実です。自分のお肌を見て、赤ちゃんのお肌に憧れるのと一緒…。
お家を安全に保てるかどうかは「メンテナンス」が重要です。中古でも新築でもきちんとお手入れをしなければお家はどんどんボロボロになっていきます。耐震性が不安であれば、耐震補強工事ができますし、外装のメンテナンスが必要であれば、塗装や張替などの検討が必要です。
新築はすべてにお金をかけなければなりませんが、中古物件のメンテナンスは「劣る部分」にだけお金をかければよいというのがメリットでしょう。
古さを味とする、中古住宅ならではの家づくり
まずは中古住宅ならではの雰囲気を残し、必要最低限の工事に留めた例を見てみましょう。物件は、築55年ほどのこちらのお家。築年数相応の年季を感じますね。
もともとお施主様が古民家風の雰囲気が好きだったこともあり、内装はあまり手を加えないことになりましたが、キッチンやお風呂などの水廻りは使い勝手を考えて最新の設備に交換しました。
完成後の物件がこちらです。
レトロな雰囲気たっぷりの、どこか懐かしさを感じさせる家になりました。新築では出せない味わいを生かし、必要最低限のところのみ手を加えて予算を抑えるという、まさに中古住宅のメリットを最大に活かした家づくりです。
間取りはそのままに、「好き」がいっぱいの空間に
続いては、元の家の間取りはそのままに内装を一新させた例です。築21年で、キッチンは半独立型だったこちらのお家。一般的なフローリングに壁紙という、よくあるお家です。
間取りは変えずに、フローリングや壁のアクセントカラー、オリジナルの建具など内装にこだわって仕上げました。
思わず「かわいい!」と言ってしまいたくなる、カフェのような空間になりましたね。このように、内装や照明を変えるだけでも、好きな色や素材を取り入れることで自分好みの空間を実現させることができます。
耐震・断熱対策もしっかり!ガラッと変えるリノベーション
やっぱり耐震や断熱性能が心配…という場合は、工事でしっかり補強をすることも可能です。築40年のこちらのお家も、一度柱や梁を残して解体して、耐震金物を付けたり断熱材を入れ直したりすることで性能をアップさせました。
続き間の和室とその奥で独立していたキッチンも、間取りを変えたことでこの通り!対面式のキッチンがある、明るいLDKに変身です。
元の家の古さを全く感じさせない、まるで新築のようなお家になりました。上記の例2つに比べると予算はかかってしまいますが、性能もデザインも重視したい方にはおすすめの選択肢です。
あなたらしくいられるのはどんな家?
見ていただいたように、一口に「中古住宅+リノベーション」と言ってもたくさんの選択肢があります。何にどこまで手をかけるかを考えながら物件探しやプランを立てるのも、中古住宅ならではの楽しみ方と言えるでしょう。
「どの場所で、誰と、どんな生活をしたいか。」この気持ちを忘れずに、あなたにとってのマイホーム選びを成功させてくださいね。
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